今朝の夢。

2002年7月20日
 僕は家のすぐ前の道を歩いていた。
黄昏時だったのだろうか。全てが優しいオレンジ色に染まっていた。暑過ぎない暖かな陽気もあって、僕はいい気持ちで散歩していた。
 
 
 ふと前をみると、道端に停止している一台のバイクに男が乗っている。
黒いバイク。
黒いジャケット。
黒いヘルメット。
しかも、フルフェイス。
すべてが真っ黒で、つややかな漆黒の闇がその形に姿を変えたかのようだった。
 優しい日没前の陽射しのなかで、それだけが異様な雰囲気を発散していた。あまりにも不釣合いだった。
 僕は、心地よい散歩を中断するしかなかった。
男の周囲だけ、切り取られたかのようにオレンジ色が消失していた。
 次の瞬間。男の数十センチまで間近にいる自分に気づいた。男は微動だにしない。
右フック。
肘打ち。
一歩ステップバックして右ハイキック。
どれでも良かった。
どれかを浴びせれば、男をバイクから叩き落とすことができただろう。
 しかし、出来なかった。
あまりのインパクトと、その異様さに、僕はピクリとも動けず、ただ呆然とするだけだった。
間もなく、男の全身が発する『音』に気が付いた。
キーン・・キーン・・という、規則的な耳鳴りのような音。頭の中に直接響いてくるようだった。金縛りにあっているときのそれと酷似していた。
ハウリングが脳内で爆発している。
(こいつは・・一体、誰!?)


 ・・目が覚めた。鮮明すぎるほどに、すべてを覚えていた。結局、男が誰であるかは判らない。
知っている人間を片っ端から照合してみてもしっくりこない。男が出現したのは、家のちょうど北東の方角。何か、意味があるに違いない・・。


 ・・あまりにも不気味だった、今朝の夢。

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